冷戦後の中国 3
活気づく証券会社の店頭で、記者らは一人の有名な個人投資家に出会いました。
楊さん、41歳。
人は彼を100万元稼いだ男"楊百万"と呼びます。
楊百万は、もともと国営の製鉄工場で働いていました。
彼はこつこつ貯めた貯金を元手に株を始め、またたく間に財を成したのです。
楊百万は眼鏡を掛けた小太りな男です。
髪の毛は寝癖で立ったまま、とてもやり手の投資家には見えません。
しかし、その彼が姿を現すとたちまち大勢の人だかりができます。
彼から何か良い情報を聞き出そうと投資家たちが集まってくるのです。
この日、楊百万は売りに回りました。
「どのくらい売ったんですか?」
「224株だよ」
「いくら儲かりましたか?」
「買ったときが90元でいまは383元に上がっているから、トータルで3万元くらい儲かったよ」。
彼はそう言ってニヤリと笑い、煙草に火をつけました。
90年から91年にかけて、上海のマスコミはこぞって楊百万の話題を取り上げました。
新聞や週刊誌は彼の芳しい儲けぶりを紹介し、株取引の魅力をアピールし続けました。
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